人が幸せになっているのを見た時、心から喜んであげることができますか?残念ながら多くの人は自信を持って「はい」と答える人が少ないでしょう。人の幸せを素直に喜べない人は、自分に自信が持てなかったり気持ちが荒んでしまったりしている場合があります。
では、どうすれば人の幸せを喜べる人になれるのでしょうか。いつも他人を羨ましいと感じてしまい、どうしても他人の幸せを喜べない人のために解説します。
そもとも焦る必要はない
まず大事なのが、自分よりも人生をうまくいっている人に対して、羨ましいと感じる気持ちは普通のことだと思っておきましょう。羨ましいと感じる気持ちは、向上心が高いという表れです。これは普通の人なら誰でも思う気持ちなので、自分だけが劣等感を抱いているのではないかと思う必要はありません。
しかし、相手に対して「失敗すれば良いのに」という考え方を持つと話が変わってきます。相手の失敗を望むようになってしまうと、あなた自身の魂のレベルが下がってしまうのです。
もし、あなたが幸せを掴んだら、周りを見下す態度をとってしまうかもしれません。そうなると「自分が幸せであればあとはどうでも良い」という考えになってしまうため、周りがどんどん離れていき孤立してしまうでしょう。
心のゆとりを持つ
人の幸せを喜ぶために、心に余裕を持つのが大切です。まずはストレスを溜めないようにしましょう。ストレスは心身ともに悪影響を与えてしまいます。そのためには自分のキャパシティを把握する必要があり、どのラインで気持ちに余裕がなくなるかを客観的に感じてください。
小さなことに対して神経質になってしまう人は、一度何かを手放すことも必要です。例えば、朝のルーティンが決まっている人は、毎日決められたこと以外してしまうと、「全てうまくいかないのではないか」と思ってしまいます。そうなるとイライラして、自分で自分の首を絞めてしまうことになりかねません。
素直な気持ちに向き合い「今日はこれをやろう」「こっちの方が良さそう」というようにルーティンを決めずに生活してみてください。なるべく気持ちをフラットにして、柔軟に対応できるようになればストレスも溜まりにくくなるはずです。
自分に自信を持つ
相手の評価を気にしすぎていることが原因かもしれません。これは心の優しい人に多い特徴ですが、「相手が喜んでくれるか?」と常に顔色をうかがってしまう癖がついています。自信を持つのは難しいことですが、自分が良いと思ったことに対して、周りが何を言おうが気にしないようにしましょう。
周りに気を使いすぎてしまうと、自分の個性を発揮できません。自信が持てるようになれば、人の幸せを素直に喜べるようになります。自信を持つことで人としての魅力がそなわり、周りからも注目されるようになるでしょう。
身近にある自分の幸せを見つける
相手のことを羨ましいと感じる時は、今の自分が満たされていないと感じているからです。そのような人は、目に見えるような大きな幸せを望んでいる可能性があります。しかし、幸せは見えなくても身近なところに潜んでいるのです。それを気づくか気づかないかで、日々の幸せ度が変わってきます。
よく見たら「植物を育てて芽が出てきた」「家に着いた途端に雨が降ってきた」など、たくさんの小さな幸せが感じられるはずです。たとえお金持ちになったとしても、それが幸せだとは限りません。究極なところで、「今生かされていること自体が幸せ」だと思わなくてはならないのです。
幸せを感じる方法はとても簡単で、誰にでも平等に感じられるもの。このようなポジティブな気持ちでいれば、誰かが幸せを掴んだとしても心からおめでとうと言えるでしょう。
他人と自分を比較しない
他人は自分ではなく、相手も同じです。他人を自分と比較することは、マイナスな気持ちしか生まれません。そこから嫉妬が生まれて、相手の幸せを望まなくなってしまうのです。
今はSNSで友達の近況などが簡単にみられるようになりました。相手が何をやっているのか検索する時点で、すでに比較しているのと同じことになってしまいます。また、SNSは自分をよく見せるようにしか撮っていません。
幸せそうに見えて実はストレスが溜まっていたり、悩みを抱えていたりするものです。自分だけが不幸せだと考えないようにしましょう。
他人を尊敬する
自分よりも優れた人に対して、嫉妬するのではなくリスペクトする気持ちに切り替えてみてください。素直に尊敬することで、相手の幸せを受け入れることができます。そうすることで、相手とも良い関係を気づくことができるのです。
自分にないものを持っている人に対して妬むことはせず、少しでも近づける努力も必要。「相手を尊敬することは自分のプライドが許さない」と思っている人もいるかもしれませんが、一度やってみるとポジティブな気持ちになれます。誰かを尊敬する気持ちはとても重要で、自分自身も向上させられるでしょう。
人の幸せを喜べる人になるのはとても簡単なことです。自分自身の気持ちの持ちようで、どんなものにも変えられます。さらに人の幸せを願うことはとても良いことです。マイナスにはならないことなので、人の幸せを願うような人になりましょう。