一見“悪い夢”のように思える、人が死ぬ夢や何かに追われる夢が、実はいい夢、吉夢であることがありますが、悪い夢がそのまま“悪い夢”であることもあります。この場合の“悪い夢”というのは、凶夢や警告夢と呼ばれる、自分自身にこれから起こるトラブルや災難、病気を予兆する夢のことをいいます。“気になった昨夜の夢の意味を調べてみたら、それが良くない結果だった”という経験をしたことのある人は、意外と多いのではないでしょうか。結果を知った瞬間には、気分がどんより沈んでしまったと思います。“たかが夢のこと”と、流してしまうこともできますが、たとえばこれから身の回り、家族の中に病気やケガになる人が出る、という結果が出てしまえば……気にしないでいることは難しいかと思います。今回はそんな凶夢、警告夢を見てしまった時にどうすればいいのかを取り上げます。
必要以上に落ち込まない
まず大事なのは、必要以上に夢のことを気にしたり、落ち込んだりしないことです。憂鬱な気分になるのは仕方ありませんが、“悪いことが起きる”とビクビクしていると、本当に悪いことが起きてしまいますし、もし何か起きてしまった場合、あんな夢を見たせいだと思ってしまうことがあります。夢自体が悪いわけではないので、思考が追い詰められないよう気を付けなければなりません。
危険を回避するために、活用する
警告夢を見た段階では、悪いことはまだ実際には起きていません。これは夢があなたに、“危険を避けるように気を付けて”と送ってきているサインでもあります。なので、前向きに受け止め役立てましょう。夢を見た直後はもちろん、最低でも一週間は身の回りのことに注意を払い、トラブルを避けるようにします。自分以外の人のことであれば、その人に“こういうことに気を付けたらどうか”と話してみるのがいいです。特に、何か気にかかっていることあるのであれば、予定や計画自体を変更するのも一つの手です。普段なら見過ごしてしまうような、ちょっとしたことにも目が向き、実際トラブルを未然に防ぐこともできるでしょう。
人に話すことで悪い夢を離す
昔から、“悪い夢は人に話すことで正夢にならなくなる”という話がありますが、その通り、悪い夢は人に話すことによって自分から離れて行きます。積極的に自分から話すことで災いが遠のき、たとえ何か起きたとしても、被害が最小限で済むことがあります。
夢は夢にしかすぎない!と強気になる
占いの結果は良いことだけを信じて悪いことは信じない、という考え方がありますが、それと同じで、警告夢などもあくまで夢のことにすぎないと、まったく気にしないというのも一つの手です。ここで大事なのは、“まったく気にしない”ということで、少しでも気にしたり、大丈夫だという信念を揺るがすようなことをしてはいけません。確固たる意思をもつことで、災いをはねのける強さを身に付けることができます。
凶夢や警告夢を見た時の対処法をご紹介しましたが、基本的には、できるだけ“夢を前向きに捉える”という姿勢を持つことをお勧めします。しかし、警告夢を見て、その後トラブルや災いを回避する努力をしたとしても、避けられないものもあります。運命や因縁、個人の宿命が関わる場合です。そのような場合には、起こったことを受け入れるしかありませんが、夢から送られたサインに気付けた時には、それをしっかりと受け止め、自分の未来に役立てるようにしてください。人が見る中でも覚えている夢というのは数少なく、その中でさらに、警告夢あたる夢の内容を覚えていたのですから、そこにある意味を大事にするべきです。