誕生日や結婚、婚約、出産などの祝い事や、お中元・クリスマスなどの際に、お世話になっている人に送る贈り物。あなたはどんな風に選んでいますか?きっと何気なく選んでいるかと思われますが、実は、中には、あげると相手の運気を下げてしまったり、かえって失礼に当たったりするものもあるのです。今回は、そんな、人にあげてはいけない贈り物をご紹介します。
風水的に運気が下がるもの
何かのお祝いで人に贈るものの定番といえば「花」。生花が一般的ですが、中には造花やドライフラワーを贈るという手段もあります。でも、実は風水的には、造花やドライフラワーは絶対に人にあげてはいけないものなのです。風水が大切にしているのは「気」。生花には生きている新鮮な気が宿っているものの、造花やドライフラワーには「気」宿っているどころか、すでに死んでしまっています。そのような死に絶えたものを人に贈るという行為は、風水ではありえないお話なのです。
また、造花やドライフラワーは、インテリアとして飾ると水をやったり、手入れしたりする必要がないため、いつの間にか家の中で埃をかぶっていた……となりがちです。そのような不潔を誘うものを贈るというのもあまり勧められることではないようです。とはいえ、造花やドライフラワーは、枯れませんし、見た目も華やかであることは確か。自分で楽しむ分にはいいかもしれませんね。もちろん、埃がかぶらないようにお手入れは万全に!
マナー的にNG!目上の人にあげてはいけないもの
今度は、「マナー違反」の観点から贈ってはいけない物品のお話です。特に目上の人に贈ると、失礼に当たる品々があります。その代表的なものが、スリッパや靴下などの、履物です。なぜ履物がNGなのか。それは、履物はすべて「足で踏む」ことから、もらった相手を「足で踏みつける」という意味になってしまうからだといいます。高級スリッパや靴下を見つけて、ぜひ贈りたいと思っても、ここはぐっとこらえたほうが良さそうですね。
そして、「実はNGだった」という贈り物がもう1種類あります。それは万年筆などの筆記用具です。どちらも贈り物としてはビジネスパーソンにとってふさわしいですし、喜ばれるのではないかと思われがちです。けれど、万年筆などの筆記用具には、「もっと頑張って上を目指せ」「努力してください」という意味があります。目下の応援したい人にあげるのならいいですが、目上の人にあげるのは大変な失礼に当たりますよね。
お祝いやお見舞いには要注意!
そして結婚祝いやお見舞いなどの際にも、注意すべき物品があります。結婚祝いには、「手切れ」という意味のあるハンカチはNG。さらに縁が切れること・関係が壊れることをイメージさせる、刃物や鏡なども避けましょう。
お見舞いでは、血を想起させる赤い花びらのある花や、死を連想させる椿の花はNGです。もちろん、お葬式っぽい菊も避けましょう。さらに花鉢で贈るのもNG。「根付く」ことから、病気が治らず退院できないイメージを想起させてしまいます。おすすめなのは、気持ちが前向きになるガーベラなどのオレンジ・イエロー系や、ピンク系のお花。香りも少なく安心です。
「苦」「死」をイメージさせるものもNG
どのような贈り物でも、「苦」や「死」といったような縁起の悪いものを贈るのはタブーとされています。たとえば「櫛(くし)=苦死」や「シクラメン=死苦らめん」などです。
自分ではよかれと思っていても、実は縁起が悪かったり、マナー違反であったりする場合があります。このことをよくわきまえて、贈り物を選ぶと良さそうですね。