• 天体
  • 占星術
占星術の豆知識

占星術における天体の度数について

天体が位置する場所の度数には意味がある

生まれた瞬間、太陽系の主要天体が12星座のどの位置にいたかを図で示すホロコープ。円を12に分割し、天体のマークを記入します。今はネットで「ホロコープ 無料」などと検索すると簡単に作成できるサイトが見つかり、便利に自分のホロスコープを作ることが出来ます。

ホロスコープ内の月や金星、火星、木星など、各天体がどの星座に位置するかで、性格や能力の傾向を読み取っていきます。星座だけでもある程度傾向がわかりますが、もっと深く読み取るには、各天体が位置する場所の度数まで確認するといいのです。例えば太陽が獅子座にある場合でも、獅子座の10度に位置するか、17度に位置するかで力の働き方が違ってくる、といった具合です。

0度は生まれたての赤ちゃん?

度数について、愛情や芸術、金運を司る金星を例に挙げて説明しましょう。例えば1985年8月7日12時の東京生まれの人の場合、金星が位置するのは「蟹座の5度26分」です。それが少し後の1985年8月23日12時の東京生まれになると、「蟹座の24度03分」になります。同じ蟹座にいても場所が違います。

天体の度数は、その天体の成熟度と考えられています。0度から3度ぐらいが生まれたばかりの赤ちゃんだとすると、6度や7度は小さな子ども、10度から20度ぐらいは青年期、次に働き盛りのエネルギッシュな年代に入り、26度ぐらいから老いが始まります。まだ若い(度数が小さい)天体は、持ち主が星の性質を上手く活かしづらい面があります。逆に成長した天体は、星の良さを発揮しやすいのです。

金星が蟹座に位置している女性は、好きな男性に細やかで家庭的な愛情を注ぐと読み取れます。また、大衆的な芸術を愛する傾向があるかもしれません。蟹座の5度に金星を持つ女性は、好きな人に献身的に尽くそうと思いつつ、不器用だったり、すぐ感情的になったりで、上手くいかない場合があります。しかし、蟹座の24度にもなると、天体はすっかり落ち着き、良い面をアピールできます。温かい愛情で相手を包みこみ、感謝されることでしょう。

厳密には天体に他の天体がからみ角度(アスペクト)を形成するなどして、もっと特徴が加わりますが、度数の大小を見るのは、ひとつのわかりやすい方法です。

涙の29度とは

幼い、成熟している、老いている、という具合に、簡単には語れない度数があります。それが29度。別名「涙の29度」と言われています。天体が次の星座に移動するギリギリの度数で、苦しい状態からこう呼ばれています。天体が29度に位置していると、その意味する事柄について、悲しい出来事や苦労が起こりやすいと言われています。金星なら愛情問題や金銭問題など、水星なら知性に関するコンプレックスやコミュニケーション、海王星ならお酒がからむトラブルかもしれません。

また、29度の中でも、「蠍座の29度」は特に影響が強いという説があります。蠍座といえば、不動の星座のひとつ。執着心が強い星座でもあり、そこの29度となると、ひと筋縄ではいかないのです。自分のホロスコープを見て、蠍座の29度に天体がある人はドキッとするかもしれません。でも、蠍座に限らず、自分が持つ29度の天体をあらかじめ知っておくと、弱い点を自覚できるので、トラブルを回避しやすくなるのです。ホロスコープの暗示に助けられることでしょう。

© 恋愛占いPlus+