かつて有名芸能人が「不倫は文化」なんて言ったこともありますが、大前提として不倫はいけないこと。だけど、それでも好きになってしまったら……。好きになった相手がたまたま既婚者だった、という理由で不倫の沼に落ちてしまう方は少なくありません。そんな方に「不倫はダメ!」なんて言ったって、そんなことは当人が一番分かり切っています。そこで今回は、既婚男性と付き合う独身女性をターゲットにして、公序良俗では括りきれない不倫恋愛について、「不倫はダメ」はひとまず差し置き、そのメリットとデメリットを客観的にお伝えしていこうと思います。
既婚男性と付き合うメリット
あまり束縛されたくない、という方には既婚男性との恋愛が適しています。特に、結婚を考えていない場合、また恋愛以外のやることがたくさんあるけど恋も多少はしたいという場合、彼らは「付かず離れずの恋」を楽しむ相手として条件に合っていると言えるでしょう。そもそも、男は本質的に女を独占しようとするものです。すぐ嫉妬しますし、束縛もしてきますし、要求もあれこれとしてきます。あなたが独身男性と付き合って、彼を最優先にしようとしない場合、向こうは拗ねたり、怒ったりもするでしょう。しかし、そういった面において既婚男性はアッサリしています。そうせざるを得ません。なんせ向こうには家庭がありますから、あなたを長時間拘束しようとはしないでしょうし、既婚という引け目もあって、友達の男と遊びに行っても強く出たりしません。
精神的に安定している、というのもメリットのひとつです。相手にはすでに家庭がありますから、急にさびしくなったり不安定になったりすることは少なく、独身男性よりも精神的ムラが少ない傾向があります。あなたは良くも悪くも彼の逃避の対象となりますので、恋の甘い部分、良い部分だけを堪能でき、ロマンチックで退廃的なムードを満喫できるでしょう。もちろん、それは建設的な関係ではなく、刹那的でジャンクな味わいに他なりませんが、「いまは恋愛を最優先にしたくないけど恋はしたい」という方であれば、そういった恋愛をエンターテインメント的に楽しむのも悪くはないかも知れません。
既婚男性と付き合うデメリット
包容力は既婚男性のメリットでもありますが、将来的に考えた場合、より多くのデメリットを含みます。もしあなたが20代女子であった場合、あまり既婚男性との仲を深め過ぎると、「包容力があって、口うるさくなく、要求が少なく、安定している」といった条件が男として半分当たり前のようになってしまい、いざ独身男性結婚を前提とした恋愛をしようとした時、その相手に満足できなくなってしまう恐れがあります。あなたが30代女子であった場合はもっと致命的です。いずれ結婚を考えている場合、同年代の独身男性は「結婚しない選択肢を取ってきた人」もしくは「結婚できなかった人」のどちらかとなりますから、アクが強く、既婚男性に馴らされた感覚ではみんな「難あり物件」に見えてしまうでしょう。一旦ハードルが上がった感覚を分相応に戻すのは並大抵のことではありません。20代女子が既婚者と付き合った場合、婚期が数年単位で遅れると考えた方が身のためです。30代であればもっと伸びることも覚悟しましょう。
また、彼と何度も会って身体を重ねていくうち、本気で好きになってしまってしまうこともおおいにあります。すると、そこから修羅の道が始まるでしょう。あなたの心の中には絶えず嫉妬や不安、罪の意識が渦巻くようになります。また、もしそこから晴れて略奪愛に成功できたとしてもあなたの受難は一生続きます。全てがあなたのものになった彼は遊び相手だった頃の都合のいい彼とは全く違う人間かもしれませんし、さらに、かつてのあなたのような若い女が現れ、彼がなびく可能性も絶えず念頭に置かれるでしょう。あなたは他人のものを奪い取った報いを一生受けることになります。
どうだったでしょうか。既婚男性と付き合うメリットは全くないわけではありません。しかしながら、メリットとデメリットを天秤にかけた場合、デメリットの方が遥かに大きいと言うことはできます。彼らと恋に落ちるのはなるべくなら避ける方が賢明です。しかし、そう簡単に気持ちをコントロールできれば苦労はしません。もし既婚男性と恋に落ちてしまったなら、あまり酔い過ぎず、デメリットから目を逸らさないように、深入りしないように極力気を付けましょう。