女性の言うことを何でもかんでも否定して、追い詰めて、自信をなくさせていくモラハラ男。モラハラとは「モラル・ハラスメント」の略です。自分の考え方を常識であるかのように相手に押しつけ、外れる部分を徹底的に否定して、心を壊していく、精神的暴力のことを指します。このモラハラ傾向のある男性、最初のうちは優しくて人当たりがよく、常識的で理性的な振る舞いをすることが多いので、気が付けば逃げられない状況に追い込まれているケースが多々あります。ではモラハラ男の餌食にならないようにするにはどうすれば良いか。それは早い段階で相手の気質を見抜いて対策を取るのが一番です。今回はモラハラ男特有の傾向を5つほど挙げてみました。ぜひ参考にして下さい。
サインその1ちゃんと謝れない
デートの待ち合わせにちょっと遅れた。忘れ物をした。約束事を破った。そんな時、普通の男ならまず「ごめんなさい」の一言が出るはず。そこで「ごめんなさい」の一言がすんなり出てこない男、「ごめん、いやでも……」と形ばかりの謝罪のあとで言い訳や理由を長々と話し出す男、逆になぜかあなたを責める素振りを見せる男は、モラハラ気質の可能性があります。モラハラ気質の人は自分の間違いを認めたがらず、自分に落ち度があっても理屈をこねて謝罪を回避しようとし、時には「俺にこうさせたお前が悪い」と相手を責め出すのです。ただ「ごめんなさい」の一言がちゃんと言えればそれで良いのに、それが出来ないのがモラハラ男なのです。謝れない男は要注意です。
サインその2店員にやたらと偉そう
飲食店などで店員にやたらと偉そうな男。モラハラ気質の可能性が極めて高いと言えるでしょう。モラハラ気質の人は権力や肩書き、年齢の上下を大変気にする傾向があります。そういう人は、飲食店などに行くと「自分は客なんだから偉くて当然」という意識が働き、まるで自分が王様や神様であるかのような振る舞いをします。確かに世の中には「お客様は神様」という言葉があります。ですがそれは接客する側の気構えの話。客側の態度の話ではありません。本来、客と店員とは「サービスを提供して、その対価となるお金を支払う」という契約関係があるだけで、どちらかが偉いわけでも、へりくだらなければならないわけでもないのです。そんなことは普通当たり前です。しかしモラハラ男はそれが分かりません。店員にタメ口で偉そうに話したり、怒鳴りつけたりする男は、間違いなく要注意です。
サインその3やたらと疑り深い
極度なマイナス思考はモラハラ男の特徴のひとつです。楽観的過ぎないことは決して悪い要素ではありませんが、それは自分自身の問題に限った話。他者に対してあまりにマイナス思考であることは人間関係を悪化させるだけでなく、相手を苦しめることにもなります。そして、パートナーに対して悲観的になった挙句、「どうせ裏切るんだろ？」「浮気してるんだろ？」という発想に至り、相手を問い詰め、束縛し、不安の捌け口として責め続けるのがモラハラの典型例です。「裏切らないでね」「浮気しないで」といった会話は付き合いたてのカップルがよくやる微笑ましいもの。ですが、それがあまりにしつこい場合はモラハラ要素の恐れがおおいにあります。
サインその4昔の恋をやたら気にする
好きになった相手の過去の恋愛は誰でも多少気にするもの。でも度が過ぎるとモラハラ傾向に結びつきます。あなたが元カレの話ばかりしているわけではないのにたびたび話を蒸し返してくるようであれば、その男はモラハラ気質アリです。モラハラ男は「完璧」であることをよしとし「完璧」でないものを徹底的に排除しようとします。もしあなたが既にモラハラ男に目を付けられているとしたら、あなたの過去の恋や性関係はその男にとっては「完璧な恋」を阻害する要素。最初は気にする素振りだけかも知れませんが、やがて少しずつ本性をあらわし「お前の過去は間違ってる」「反省しろ」と執拗に否定してくるでしょう。そうなってしまっては手遅れです。
サインその5「してあげる」という言葉をよく使う
モラハラ男は一見とても献身的で相手思い。しかしその親切は後々になって「こうしてあげたんだから、自分にもこうしろ」という売り掛けとして機能します。能天気に尽くされるがままだと、やがてがんじがらめに束縛されてしまうのです。「してあげる」「してあげた」という言葉をよく使うのは紛れもないモラハラ気質のサイン。本当に無償の気持ちでしているとしたら「してあげる」という言葉は出てきません。「してあげる」というのは「この僕があなたにこんなに尽くすんだから感謝してね」という意識が含まれるのです。もちろん誰にでもそういった感情はあります。多少であれば問題ありません。ですが度が過ぎると危険。「してあげる」連発男は間違いなく要注意です。
いかがだったでしょうか。もしあなたの彼や旦那に多少モラハラ要素がある場合、穏やかな口調でそれを指摘して、話し合ってみるのも良いかもしれません。もし聞く耳を持ってくれれば、それはお互いの話し合いで乗り越えていける要素であると考えられるでしょう。しかしそれすらも耳を傾けてくれないとしたら、なるべく早く逃げた方が賢明です。モラハラ男に捕まってしまったら、あなたの一生、もしくは半生がボロボロになってしまう恐れがあります。ぜひ気を付けて下さい。
