地球上の生物の中で、ウソをつくのは人間だけだと言います。そんなことを言われると、ペットのワンコに顔向けができない!とお思いでしょうが、だいじょうぶ。人間にとってウソはなくてはならないものなのです。一般的にウソとは、知られたくないことをかくすとき、自分の評価を上げたいとき、都合よく物事を運びたいときにつく、という悪いイメージがあります。でも、「ついていいウソと悪いウソがある」と言うように、人を傷付けないため、心配させないためなど、相手を思いやる「いいウソ」もありますね。
ただ、恋愛においてのウソとなるとこれがとてもやっかい。隠しごとや自分のためのウソはもっとも大切な信頼関係をこわすことになりかねません。彼がウソをついているかもしれない。カンのいい女性はこんなことを感じることが多いでしょう。ソワソワしたり、挙動不審になったり、なんかあやしいけど確信が持てないのがくやしいところ。問いつめても結局うまくまるめこまれて、しまいには「信じてないのか」とこっちが悪者……。なんて経験ありませんか?もし、彼のおでこにランプがついていてウソをつくたび点滅してくれたら、なんでもお見通しなのに……。
そんな夢のような話に、心理学の理論をあてはめると少し近づくことができます。いくらうまい言い訳でごまかしても、事実とはちがうことを言っているときは少なからず表情やしぐさに出てしまうものです。「きのうなにしてたの?」こんな質問に答える彼のしぐさから、心を読み解きましょう。
彼はこんなしぐさをしている。さて、心の中は?
手を隠す
本心が手にあらわれるのを警戒している証拠。
彼がもし、手をにぎる、ポケットに手を突っ込む、背後にかくすなどのしぐさをしたら、相手の目を見てこう言いましょう。
「ウソついてるでしょ!」
そう言われた彼は、ふと顔をあげてあなたの目を見るでしょう。「なぜ分かった!」とあせった彼の心臓はマックスに動いているはず!
顔を手で触れるしぐさがふえる
これらは、口から本当の気持ちが出るのをおさえようとするための動作。
鼻をさわる、口を押さえる、あごをたたく、唇を押す、ほほをこするなどのしぐさをしたら、ズバリひとこと。
「ま、わかってるけどね」
彼は、一体どこからバレたのかとケータイや手帳などを気にし出すかも。
落ち着きがなくなる
これは、その場から逃げ出したいという気持ちのあらわれ。
モジモジする、ひんぱんに姿勢を変える、足を動かす、指をもてあそぶなどのしぐさをしたら、聖母のようなほほ笑みでこう言いましょう。
「どうしたの?なんか落ち着かないねえ」
これを聞いた彼はいてもたってもいられなくなり、トイレに逃げてしまうかも!
やたらとリアクションが良く、たくさん話をしようとする
心を見破られないかという不安感、沈黙がこわい、相手に切り返されたくない、早く次の話に移りたい、といった気持ちのあらわれ。
やけにテンションが高かったり、話のテンポがはやかったりしたら、静かにそれを聞き終えてこう言いましょう。
「いつも、そんなにしゃべるっけ?」
痛いところをつかれた彼は、急におとなしくなっちゃうはず。
応答に柔軟性がなくなり、手早く話そうとする
ウソをつかなければならないということにとらわれてしまい、相手の言葉にきちんと答えるだけの余裕がなくなっている。
彼の返事が「うん」「いや」「べつに」「そうだよ」などの単語だけになったら要注意。
「あれ、それだけ?」と、即座にツッ込みましょう。
笑いが減る
ものすごく緊張しているか、頭の中がフル回転している。
彼の顔が急に真顔になったり、まじめな口調になったりしたら顔をのぞき込んで「ああ、顔に書いてあるわ」と言いましょう。彼はすべて見抜かれているような気分になるはず。
「私にウソは通用しないのよ」ということを知らしめておきましょう。
うなずきが多くなる
会話が停滞すると不安になるため、相手にどんどん話をさせようとする心理。
ひたすらうなずく彼には、「自分で説明して」と、「こっちからはなにも話をふりませんよ」というアピールを。その後のさらなる沈黙にあなたが耐えられれば、の話ですが。
つじつまが合わないなどのあやしい言葉に、こうした動作が加わったら、彼はウソをついている可能性が高いかも。その場でツッ込むもよし、気付かないふりをするもよし、ケンカをした時の切り札に使うなんて手もアリ。でもその前にちょっと考えて。自分は、彼にひとつもウソをついていないのか……。
この心理学は、悪いウソを見破るだけでなく「いいウソ」を見破るためにも役立ちます。たとえば彼があなたの行きたい所や観たい映画を優先して、自分の希望を後回しにしている時など。「うん、いいよ」と言いながらも、彼はあごをナデナデしていませんか?
言葉に出さない気持ちに気付くことができれば、彼のやさしさが身にしみて、疑う気持ちもうすれるのではないでしょうか?