相手の感情は表情で判断できますが、本心は顔よりも声に出やすいといわれています。トーンや大きさ、話し方の速さでその人の性格までわかってしまうのです。自分や気になる人を思い出して、声診断をしてみましょう。
本心は顔より声にでる?
表情を見ると相手の本心を知った気になりますが、果たしてその表情は本心なのでしょうか。ストレートに感情を顔に出す人がいる一方で、感情を表に出さないポーカーフェイスの人も少なくありません。
我慢と忍耐が美徳とされる日本では、「顔で笑って心で泣く」の言葉があるように、表情と声が一致しないケースが多くあります。感情を隠さない海外の人にとっては理解しがたいようです。そのため、日本人は話の内容よりも声に本心が隠されているといえるでしょう。
声診断1・声のトーンが高い
サービス精神が旺盛
声のトーンが高い人は相手を楽しませるスキルが高く、場を盛り上げるサービス精神が旺盛。自分が楽しいだけではなく、周囲にも楽しんでもらえる雰囲気を生み出す能力に長けています。
また、コミュニケーション能力があり、パーティや飲み会などの人が大勢集まるイベントでも、尻込みせずに自分をアプローチできるので自然と人が集まります。
秘密主義
サービス精神旺盛な近づきやすい雰囲気を醸し出しているものの、実は本心を隠したがるのも特徴。人は何かを隠しているときや触れてほしくない話があると、ごまかそうとして声がうわずります。
深く追求してほしくないという本心の表れなので、どんなに仲良くなっても一定の距離を保ちたいと考えているのかもしれません。人付き合いは浅く広いタイプといえるでしょう。
神経質
甲高いトーンで話す人は繊細で気が利く性格ですが、どちらかというと小さいことにこだわりすぎる神経質な特徴が強いでしょう。自分の常識や価値観で物事を判断しがちで、気性が合わないタイプには冷たく接します。
整理整頓が苦手な大雑把な性格の人や、時間を守らないルーズな生活を送っている人は目の敵にされやすいでしょう。普段声のトーンがさほど高くない人が、キンキン声になった場合は相手に対して、怒りと憤りが溜まっている状態と考えられます。
声診断2・声のトーンが低い
理性的で冷静
声のトーンが低い人は理性的で冷静な性格です。たとえ怒りがこみ上げたとしても感情のままに攻撃せず、状況を頭の中で整理して言葉を選びながら伝えます。
そして、相手を責めるのではなく問題点に重点を置き、不要な言い争いを回避する理性があるのです。また、低いトーンの話し方は威厳があり相手を従わせる効果があるため、リーダー格の人に多い声といえるでしょう。
疑い深い
声のトーンが低い人は自分以外に関心がないこともあり、疑い深く警戒心が強いのが特徴。また、会話中に相手の本心を引き出す方法を考えていると、無意識に声のトーンが低くなります。相手に安心感を抱かせる効果があり、相手は心を許して本心をさらけ出してしまうのです。
現実主義
冷静で知性を感じる一方でかなりの現実主義者。夢や理想を追う人を理解できず、目の前にある実現可能なものだけに興味を示します。
計画性があり頼りになるものの、基本的に他人に無関心なため個人プレイが多い傾向が。周囲から相談事をされても相手の感情を汲むことなく、現実的な問題点の改善法を伝えるような淡々としたタイプです。
声診断3・声が大きい
開放的で話好き
声が大きい人は開放的な性格です。裏表があまりなく、誰に対しても公平に接する外交的なタイプといえます。女性の場合は周囲を惹きつける華やかなオーラを放っているのが特徴。 また、うわさ話や流行の話題に敏感です。
基本的に話好きなので話題のストックが豊富なのも魅力の一つでしょう。細かいことを気にしない大雑把な一面があるものの、周囲を元気にさせる頼りがいがある姉御肌です。
自己顕示欲が強い
声が大きい人は開放的で話し上手な反面、自己顕示欲が強いのも特徴。声を張り上げることで自分の存在を大きく見せ、周囲から注目を浴びようとします。
他人からの称賛が自信の源で、相手の反応が悪く評価が低いと不機嫌になることもしばしば。実は自分のものさしがなく、周囲の目を気にしすぎる気が小さいタイプなのです。
感情のコントロールが苦手
自分の気持ちに素直な性格で、感情的になりやすいのが特徴。思い通りにいかないと相手や環境のせいにする傾向が強く、忙しいときやピンチのときは特に感情のコントロールができません。
攻撃的な言葉を使って自分本位にふるまい周囲を困惑させることも。声が大きい人に限っては、本心がそのまま声と表情に出ていると考えられます。
声診断4・声が小さい
従順な縁の下の力持ち
声が小さい人は受動的ではないものの、気配り・目配りができる縁の下の力持ちです。注目を浴びる場面や会話の中心になるのが苦手で避ける傾向があるので、みずから聞き役やサポート役に回ります。
積極的には動きませんが、役割を与えられると従順にこなす姿に周囲は信頼を寄せているでしょう。
コミュニケーションが苦手
声小さくて張りがないのは疲労が蓄積している表れです。人とかかわる労力を削りたいときや、単純に人付き合いがめんどくさいと感じるときは声が小さくなります。
もとから声の小さい人はマイナス思考が強く、言葉の節々に傷つくことが多々あります。否定を恐れることから人との距離を縮められず、コミュニケーション不足になりがちです。
心配性
声が小さい人は常に漠然とした不安を抱えており、何かに怯えている印象を持たれます。相手が意地の悪い人だと、扱いやすいと思われてしまい利用される恐れがあるでしょう。
感謝されることで自己肯定感が高まるので、相手に尽くしていると唯一安心感を得られるのです。感謝の見返りがないと「何か余計なことをしたのではないか」と、さらに不安が増幅します。
声診断5・話し方が速い
決断力がある
話すスピードと頭の回転の速さはリンクするといわれています。それは、理解力はもちろんですが、言動に移すアウトプット能力が突出しているため。突然選択を求められても、優柔不断にならず即決できます。
ただし、相手の話を上辺だけ聞いて理解したと勘違いすることも多いでしょう。せっかちな一面があり、直感で無駄と感じたものに時間を費やすのを極端に嫌がります。
声診断6・話し方が遅い
誠実で思慮深い
話すスピードが遅い人は、相手へ理解を示す時間を十分にとり、納得させる答えを導きます。また、自分の意思をしっかり伝えたいと考えているため、性格は誠実そのもの。
相手にも誠実さを求めているがゆえに、せかされたり中途半端な反応をとられたりすると、一瞬にしてテンションが下がって話す気を失います。優柔不断ではありますが、何事にも真面目に取り組む人といえるでしょう。
声で本心を探ろう
他人の本心は表情や言葉では掴みにくいもの。しかし、声は性格を表すため特徴を知れば相手の本心に近づけます。コミュニケーションをとる際はぜひ声に注目してみましょう。