ホロスコープを解読すると、自分の本質がわかると言われます。個人の性質を見る場合、特に重視するのが太陽や月と、水星や金星などの内惑星、そして火星の状態です。中でも太陽と月は影響大。この二つの天体が調和的な配置だといいのですが、不調和だとその人の内面に葛藤が起こります。ようするに「生きづらい」性格になりやすいのです。ホロスコープにあらわれる兆候と、打開策を考えます。
誕生日以外に、出生地と出生時間を入力する正確なホロスコープを確認。太陽と月の星座が以下に該当する場合、葛藤しやすくなります。
太陽と月がスクエア
(牡羊座―蟹座、牡牛座―獅子座、双子座―乙女座、蟹座―天秤座、獅子座―蠍座、乙女座―射手座、天秤座―山羊座、蠍座―水瓶座、射手座―魚座、山羊座―牡羊座、水瓶座―牡牛座、魚座―双子座 これらの関係です)
意志を持ったときの自分(太陽)と、自然にリラックスした状態の自分(月)の性質がまったく違います。例えば、太陽が天秤座で月が蟹座という場合、外では落ち着いた社交性を備えた大人っぽい人物となり、身近な人の前では、甘えん坊の素顔が出るという具合です。自分の中に本来、相容れない異質な二つの要素があり、片方に対して、もう片方が横やりを入れます。よって、素の自分を外で素直に出したいというジレンマが起こることもあります。このような人は、外向きの自分だけで暮らす環境にならないようにすることです。できるだけ、月の部分を出せる人たちとの付き合いを増やしておきましょう。「素の自分を出せない」ストレスがやわらぎ、安心感がもたらされ、オフィシャルな生活も上手く行くでしょう。
太陽と月がオポジション
(牡羊座―天秤座、牡牛座―蠍座、双子座―射手座、蟹座―山羊座、獅子座―水瓶座、乙女座―魚座 これらの関係です)
これも、不調和な角度で、天体同士が緊張した状態になります。意志と自然な感情が正反対になりがちで、太陽(牡羊座)が積極的に動こうとしても、月(天秤)の冷静さがストップをかけます。ただし、スクエアとは違い、「火と風」「地と水」で、本来はなじみやすい天体の関係です。何かをするときに、一瞬、心の中で葛藤が起こっても、気にしないことです。目標達成だけを念頭に置き、思い切って行動するとよいでしょう。
太陽と月がインコンジャンクト
(牡羊座―乙女座、牡牛座―天秤座、双子座―蠍座、蟹座―射手座、獅子座―山羊座、乙女座―水瓶座、天秤座―魚座、蠍座―牡羊座、射手座―牡牛座、山羊座―双子座、水瓶座―蟹座、魚座―獅子座 これらの関係です)
これも、スクエアのように太陽と月が異質な関係ですが、スクエアほど強い作用ではなく、自分の中で「なんとなく違和感がある」という程度になります。スクエアと同様に素の自分を開放できる場所を作っておくと気分が軽くなります。
太陽と月の角度は生まれた瞬間の父母の関係、または、結婚後の夫婦の関係とも言われます。ここに挙げた配置の人は、すれ違いや相手と時間が合わない結婚生活などになりがちかもしれません。その場合は、いつも一緒ではない状態を逆に利用して、自分がやりたいことをやる、スキルアップに努めるなどすればよいのです。チャンスに変えましょう。