自分の思いを上手く伝える術を考えている人は多いと思いますが、その反対の聞き上手になることも必要です。相手を心地良くさせることで、いろんな情報を得ることができ、恋愛だけでなくビジネスでも役立ちます。ホロスコープにあらわれる要素から、聞き上手になるヒントを紹介します。
風のサインに惑星が少ない
ホロスコープの解読には太陽、月、水星、火星、土星など太陽系の10個前後の惑星を用います。風のサイン(双子座・天秤座・水瓶座)に惑星がまったくない、もしくは1個程度しか入っていない人は、言葉によるコミュニケーションが苦手かもしれません。自分の考えを伝えるのが苦手な上、上手く相槌を打って、相手の話を引き出す能力も乏しくなりがちです。このようなタイプの人は、本や新聞をたくさん読むなどして語彙力を磨いてみましょう。使える言葉を増やして、上手に会話をつなぎます。相手は喜び、さらに会話を続けようとするでしょう。
太陽や月に対する火星のアスペクト
個人の性格をあらわす太陽や月に、火星がコンジャンクション(0度)かハード(90度、180度)なアスペクト(意味のある角度)形成している人は、勇敢な性格ですが、自己主張が強く、攻撃的な面を持ちやすくなります。人と会話をしているとき、つい話の腰を折って否定したり、自分の意見ばかり通そうとしたりしそうです。これでは相手が距離を置きたくなるでしょう。このようなタイプの人は自分と異なる意見を聞いたとき、何か言いたくなっても、『人はそれぞれ考え方や感性が違う』と意識し、言葉を控えることです。すると、相手は「この人は自分を受けて入れてくれる」と思い、他の話題についても話したくなります。話題の中にはとても有益な情報が含まれているかもしれません。
水星がスムーズに働かない
ホロスコープ上の水星を見て、「ノーアスペクト」「逆行」「水星が土星とハードアスペクトを形成」などの状態にあるか確認します。「ノーアスペクト」や「逆行」だと、水星が持つ会話や言葉の能力を発揮しづらくなります。しかも、ノーアスペクトの場合は逆に力が暴走するように外に出ることもあります。例えば、異様に会話のテンポが速く、周囲が着いていけないほど話のレベルが高いなど、です。これらのタイプの人は、周囲にいる聞き上手な人をじっくり観察して見習いましょう。惑星の力が発揮されるまでに時間がかかるので、焦らないで、ハードルが高くない行動を一つ一つ、真似することから始めれば、自分も同じ能力が身に付くでしょう。また、「水星が土星とハードアスペクトを形成」する人は、自分の知性にコンプレックスを持ちやすくなります。それが、会話が不得手という形であらわれるかもしれません。土星は重圧や遅れにつながる星なので、このようなタイプの人はテンポの良い会話を無理に身に付けるのではなく、じっくり腰を据えて相手の話に耳を傾けると良いでしょう。口数は少なくても、ひと言に重みを持たせると、一目置かれやすくなり、貴重な聞き手だと思われます。
聞き上手になるテクニックは幾つもあると思いますが、基本として忘れないようにしたいのが「相手の立場になる」ことです。「どのような反応をしたら、この人は喜ぶだろうか?」を考えると自然と次の行動が決まります。ときには、「無言で耳を傾けるだけ」がベストな選択ということもあります。相手をしっかり観察しましょう。