月の満ち欠けのサイクルは、人間に大きな影響を与えています。例えば、満月の夜は出産が多い、出血量が多くなるなどというのは、統計的にも確かめられています。そんな月の満ち欠けは、人体はもちろん、人が行うあらゆる行いにも大きな影響をもたらします。では、具体的には、月の満ち欠けによってどのようなことに毎日の生活が変わるのでしょうか。そして、私たちの運勢や運命にもたらす影響をみていきましょう。
月の満ち欠けによる自然界への影響
月は、地球の周りを回っていることから、太陽の光が照らされているところと照らされていないところが変化して見えます。それが、「月の満ち欠け」というように、まるで月自らが満ち欠けを繰り返しているように表現されます。実際、月は欠けることはありません。見える角度の違いです。
この月の満ち欠けには、神秘的な作用があることが分かっています。中でも、有名なのが、潮の満ち引きです。干潮・満潮と呼ばれるものです。海水が月の引力によって引き上げられ、盛り上がることがあります。これが満潮です。一方、その反対側の海では海水が引く現象が見られます。これが干潮です。また、月が太陽と重なると、とくに潮の満ち干きが大きくなることもあります。
このように、私たちの身近なところで、月は大きな影響を及ぼしており、私たちはそれをよく知っているのです。
月の満ち欠けによる人体への影響
自然界へ大きな影響のある月の満ち欠けには、人体への影響もあります。人間の身体にも水分があります。特に大きいのが血液です。満月にはまるで満潮と同じように人間の身体の水分も引き上げられることから出血が多い、手術が多いことが分かっています。また満月の日には、出産や交通事故が多いという事象も世界中で起きています。
新月は身体から水分や老廃物などがどんどん排出される時期である一方、満月は、より吸収しやすいともいわれています。そのため、新月の日は断食やデトックスをするのに向いており、満月の日は特にダイエットには不向きといわれていることもあります。
このように月の満ち欠けの変化によって、確かに体に影響を及ぼしていることが分かります。
月の満ち欠けによる心への影響
月の満ち欠けは、自然界、人間の身体だけでなく、人間の心にも大きな影響を及ぼしています。
例えば、新月のときには、心と身体が張り詰めたり、焦りにかられたりしやすい傾向があります。一方で、神経が活性化し、感覚も冴え渡るという、いい側面もあります。しかし、度が過ぎれば、緊張や神経の高ぶりによって寝付けなかったり、リラックスしたい場面で上手に切り替えられなかったりします。一方、満月の日は、感情が高ぶりやすくなるといわれています。よって、満月の日は何かお祝いごとやパーティーなど盛り上がる日を過ごすのに向いているでしょう。よりテンションが上がる日ともいえます。
ただ、ネガティブな感情についても同じことが言えるため、悲しみにとらわれていれば、その悲しみがマックスになり突然泣きたくなることもあるでしょう。また、怒りにとらわれていれば、怒りが必要以上に湧き上がってきて、周りに当たり散らしたくなるかもしれません。いずれにしても感情が高ぶり、興奮ぎみになる傾向があるのが満月の日です。
このように、月の満ち欠けは、心や精神にも大きな影響を及ぼしているのです。
月の満ち欠けによる運勢・運命への影響
次は、いよいよ月の満ち欠けがもたらす運勢や運命への影響をみていきましょう。
新月のとき
まずは新月です。新月の日は、「アファメーション」という自己宣言・誓いを立てるのにふさわしいといわれています。何か叶えたいことがあれば、それを宣言するのに向いています。なぜなら、新月はスタートの時期だからです。すべてが新しく始まる時期なのです。そして、満月へと向かって、新月の時に種まきをしたものが、成熟して、満月で実りを迎えるのです。満月の日に実らせたいものがあれば、新月の日に前もって宣言しましょう。
また、新月は、ものごとを放出するといい時期です。身体への影響のところでも説明しましたが、新月の時期は、心身ともに外に余計なものを出す「デトックス」に向いています。このことから、自分の身の周りの物品を整理するのに最適な時期です。不要なものは手放すことをおすすめします。例えば、もう何年も着ていない服や履いていない靴、読んでいない本などがあれば、それらを思い切って手放してしまいましょう。整理整頓して、満月に向けて新しい目標に向かって進んでいくのに向いています。
あなたの運命は、新月で何を宣言するかによって変わってきます。もちろん、その整理整頓、物を手放すということで、一度あなた自身、そしてあなたの身の周りをすっきりさせてから、新たな目標に向かうことで、新しい運命がもたらされるでしょう。
満月のとき
満月のときは、新月のときに願った願い、宣言した内容の結果が出るときです。このときは、新月と異なり、何かをはじめるのにはあまり向いていません。何か新しいことをはじめたり、新月の時期と同じように願いや目標を新しく立てたりするのには不向きなのです。
では、満月のパワーを活用して運命をいい方向へ持って行くには何をすればいいのでしょうか。この時期は、実ったものを一度手放すことが必要といわれています。そして、実らなかったものは潔く捨てる、もしくは次なる施策を考えることが重要です。もし新月のときに立てた目標が満月のときに叶ったとしたら、その叶ったことに感謝をしましょう。そして満月のときには、ぜひ「捨てたいこと」「手放したいこと」を紙に書き出してみるのがいいでしょう。これは、満月が「解放」に向いていることからきています。例えば、女友達に対して、ちょっとしたことでねたみを持ってしまったとします。そのような嫌な気持ちを捨て去りたいと思ったら、紙に書いてビリビリに破って捨てます。このような捨てる、手放すといった行為は、満月のときに向いています。
また、金運を上げたい場合、満月の日には、財布を空にして満月の月光浴をさせるといいといわれます。空っぽの状態にして満月の光を十分吸収させることで、運気を上げるのです。
月のボイドタイムに気を付ける
ところで、この月の満ち欠けを活用して、運気をアップさせたいと考える場合、注意したいことがあります。それは、月には「ボイドタイム」というものがあり、この時間に願いや目標を立てるのは避けるべきということです。
ボイドタイムとは、月がどの他の惑星ともアスペクトをとらない時間のことです。アスペクトとは、月や惑星などがそれぞれ特定の角度を形成することをいいます。ボイドタイムには月がどの惑星とも角度を取りません。この月のボイドタイムには、何をやっても実にならなかったり、ミスが多くなったりするといわれています。この時間に新月のアファメーションとして願いや目標を立てても、流れてしまう可能性が高くなります。よって、あらかじめボイドタイムを調査しておき、その時間帯は避けたほうがいいでしょう。
月の満ち欠けは、私たちの生活と密接にかかわっていることがよく分かります。そして、同時に、運勢や運命にも大きな影響を及ぼしています。ぜひ新月に自分の願いや目標を宣言し、満月に実らせてみましょう。そして、自分の運命がいい方向へ向かうように、毎日の生活を過ごしていきたいものです。