親切だったり、明るかったり、せっかく性格的な美点をたくさん備えていても、少しの欠点が原因で周囲の人が離れていくことがあります。そのような影響力の大きい欠点の一つが「見栄を張る」ことではないでしょうか。特に女性の見栄は恋愛関連の事柄に向かいがち。見栄っ張りな女性について考えてみましょう。
女はモテてからこそナンボ？
マウンティングをするほどではなくても、女性同士は何かと自分と相手を比較します。中でもたちが悪いのは、自分は他の女性より男性ウケがいいと主張する「自称モテ女」。本人のゆるさと積極性ゆえ、付き合う男性は途切れなくても、他の人からすれば「何であんなオトコと？」と首をかしげるような男性と付き合っています。外見や経済力がイマイチというだけでなく、浮気をしたり、浪費家だったり、人としての誠実さもナイのです。当然、彼女を大事にしない。しかし、周囲からモテ女に見られたい見栄っ張り女性は、「相手に惚れられ、尽くされている」自分を演出するのです。
話がなんだかチグハグ！
意地でも「男性にモテている幸せな女性」と見られたい見栄っ張り女性は、ほんの少し相手にしてもらった親切を、針小棒大に周囲に語ります。一つのサービスを受けるため、自分が10尽くしていても、その一つだけを大げさに語り、「私はこんなに愛されている」と豪語します。周囲は最初「いい彼氏（旦那さん）ねー」と素直に信じるのですが、しかし、時間が経つと「何かおかしい」と感じます。例えば、「高収入の夫に愛されているはずなのに、異様に生活レベルが低い」などです。「いつもの話だともっといい生活をしていそうなのに、なんだか愛情面も経済面も満たされていない人みたい」と周囲は不思議に思います。
本命から目をそらすように仕向ける
周囲に真実を悟られそうになった見栄っ張り女性は、どうするのでしょう。人によっては、今度は「本命以外の男性」を持ち出します。普段、付き合っている彼氏や旦那といった存在ではなく、「知り合って間もない誰々君」が自分に情熱的にアプローチしてきて、「まいったな、でも奢ってくれるし、いいか」と「付き合ってあげている自分」を演じます。でも、よく聞くと、SNSで自分からメッセを送るなど、コナをかけて相手の気を引いた結果なのですが、意地でも相手が自分を求めていると強調します。そして、その証拠が「デート代を出してくれる」です。でも周囲は「普段、一緒にいる男性からしっかり愛情をもらっているなら、少々奢られたことをあんなに大げさに触れ回らないのに」と苦笑しています。
ああ、これは痛々しい
しかし、見栄っ張り女性の見栄はその程度では終わりません。そして、それを見抜くのが、本当に男性縁に恵まれた女性です。20代などの若い女性や、シングル女性の目はなんとかごまかせても、ある程度の年齢で男性から物心ともに満足できる生活を与えられている女性は、真実を見抜きます。若い女性やシングル女性が見栄っ張り女性のことを「少し奢られたぐらいで随分喜んで、普段、彼氏（旦那さん）に何もしてもらえないのかな」程度に感じているとき、男性縁に恵まれた女性は、さらに鋭い観察眼を発揮します。「あの奢られたという話自体、嘘ですよ！」こんな言葉を口にします。周りはハッと気づき、「確かにそうかもしれない」と思うのです。もしくは、奢られた前後にそれ以上奢っているかもしれない、と。こんなウソまでついてと、痛々しく感じます。
見守るしかない
化けの皮が剥げてしまった見栄っ張り女性は、それまでの人間関係をリセットして、新たな友人を開拓します。そして、「私はモテ女」「男性がすぐに近づいてくる」とまた豪語、この繰り返しです。「見栄を張ること以外は、いい面がたくさんあるのに、もったいない」と周囲は思いますが、どうしようもありません。見栄が身をほろぼす日が来そうだけれど、根は悪い人ではない場合、ダメージが大きくないことを祈るばかりです。
