占星術で男女の恋愛関係を占うときは、主に火星や金星、太陽、月といった惑星の状態を見て結果を判断します。しかし、それはあくまで恋愛ベースの話。いざ、結婚となると、また別の惑星の影響を考慮します。その中でも結婚生活において重要な「物事を固定する要素」、つまり多少のトラブルでは家庭が崩れない関係であるかを確認することは大事です。相手と自分を強く結びつける「地固め相性」のポイントを挙げてみます。
ライツに土星がからむ
占星術の世界で、土星が持つ基本的な意味は試練や重圧、制限などです。イメージはよくありませんが、結婚生活においては土星が持つ重苦しさが、二人の仲を押さえる、つまり地固めする効果につながります。自分の土星が相手の人格の基本となるライツ(太陽や月)に強力な角度(アスペクト)を形成していると、二人の関係が強固になります。また、相手の土星が自分のライツに角度を形成する場合も同じです。角度は0度前後のコンジャンクションが一番強力ですが、120度や90度、180度なども有効です。しかし、関係が固定されることが、必ずしも幸せな状態に結びつくとは限りません。90度や180度の関係だと、「不満を抱えつつも、仕方なく結婚生活を継続している」という状態になることがあります。
冥王星の影響
冥王星は運命的な要素を司る惑星です。土星が伝統や規制をベースにした物事の継続だとしたら、冥王星は逃れられない運命のようなものです。土星と同じく冥王星がライツと角度(アスペクト)を形成すると、二人の縁が深くなります。相性の良さとはまた別で、「激しいケンカを繰り返すのに離れられない」という腐れ縁状態になることもあります。このような相手と結婚すると、簡単に別れることはなさそうです。
太陽と月のアスペクトが類似している
太陽は夫、月は妻を象徴する惑星です。この二つの惑星が形成する角度(アスペクト)が似ていると、夫婦のあり方について価値観が似ていて、結果として長く夫婦生活を続けやすくなります。例えば、太陽と月が90度の角度を形成している人は、夫と妻の行動や考え方がバラバラでも気にならないタイプです。しかし、太陽と月が120度の人は、相手とできるだけ一緒にいたいと考えます。このような二人が結婚すると、いずれすれ違い、不和になる可能性があります。しかし、お互いが90度の角度を持っている夫婦だと、「外から見るとバラバラに活動していても、本人たちはそれが気楽」で上手くいくのです。
4室に相手の惑星が入る
二人のホロコープを見比べて、自分の4室(ハウス)に相手の惑星が多く入るとき、相手は自分にとって家庭を意識させる人物になることがあります。例えば、自分の4室が蠍座で、蠍座にいくつか惑星を持つ異性がいたら、家庭を意識した縁が生じやすくなります。結婚もその一つ。惑星の種類によっては縁が続く可能性を秘めています。相手の4室に自分の惑星が多く入る場合も同様です。
以上、わかりやすいポイントを挙げてみました。他にも、女性にとって7室のサイン(星座)を太陽星座に持つ男性は結婚相手としてふさわしく、ホロスコープの基本にそった選択ということで縁が続きやすいかもしれません。