今は夫の育児参加はあたりまえ。多くのパパたちが子供と一緒に歩いている姿をよく見かけますよね。でも実際、イクメンは誰にとって得なのでしょう。もちろん、育てられる子供への影響が一番大きいものの、妻にとっても、自分一人が育てることにならず、助かるという話はよく聞くことです。しかしこのイクメン、実際になってもらうと、妻の負担が増えてしまうこともあるのだそう。そこで、旦那さんとの関係性の面から、イクメンのメリット・デメリットを探ってみましょう!
イクメンのメリット
まずは夫がイクメンになることで生まれるメリットを妻や夫、家族の立場からみていきましょう。
ママの育児・家事負担が減る
核家族化が進んでいる今、昔のように子育てをおじいちゃん、おばあちゃん、兄弟姉妹、近所の人たちなど、たくさんの人が関わることは少なくなっています。ママが自宅で一人ぼっちで育てる「孤育て」の精神的なリスクもよく取り上げられています。例えば、産後うつや育児ノイローゼなどの問題は決して他人ごとではありません。このような中、イクメン夫は、ママの育児や家事の負担を減らし、物理的、精神的な両面からのサポートになります。
子どもが精神的に健やかに育つ
イクメンパパを持つ子どもは、パパとの触れ合い時間が多くなるため、ママからは教わらないことを教えてもらえたり、ママとのやりとりでは感じられないことを感じられたりします。物質面、環境面とあらゆる側面からきちんと育てられ、守られるというメリットも当然ありますが、やはり大切なのは、精神面ではないでしょうか。イクメンパパのように父親に積極的に育ててもらった子どもは、精神的に強く、自信あふれる子に育つといわれています。
イクメンのデメリット
主なイクメンのメリットが分かったところで、次はイクメンのデメリットを見ていくことにしましょう。
育児の「いいとこドリ」で結局妻が多くを負担
今、イクメンが、育児の楽しいところや楽なところしかやらない「いいとこドリ」が問題になっています。よくイクメンの夫が育児参加としてやるのが、休日に子どもを公園に連れ出して遊んであげたり、お風呂に一緒に入ったりすること。けれど、イクメンの夫がやるパートは、子どもと遊ぶ楽しいところだけ。実際、公園へ行ってどろんこになってきた衣類を洗うのはママである妻ですし、お風呂を準備して、子どもに服を着させて、場合によってはおむつをつけてあげるのも妻。こんな夫婦なら、結局は「それほど楽しくない」育児をすべて妻がやることになり、結局は負担が減らないなんてことも…。
夫婦喧嘩の種になることも
イクメン夫を持つと、その子育てのやり方について夫婦で衝突することも出てくるでしょう。このように、夫婦喧嘩の種になることもあり得るのです。例えば、子どもへの習い事に何を選ぶかは、よく夫婦で意見の食い違いが起こるといわれています。男女で、身に付けさせたいスキルは異なるようです。妻は子どもにピアノを習わせたいのに、夫は子どもに水泳を習わせたい。こんな衝突はよくある話です。このように、イクメンがあまりに張り切りすぎると夫婦喧嘩の種になることもあるのです。
このように、イクメンはメリットもデメリットもあることをよく理解しておくことが大切です。ただ単に夫にイクメンを求めても、妻としての自分がかえって気疲れ、負担が多くなるだけというケースも珍しくありません。もし夫がイクメンになるのを切望している妻の方は、一度冷静になって、考え直してみるのもいいかもしれませんね。また、すでにイクメン夫を持つ人は、まず何をやってもらうかという線引きのところを、一度話し合ってみるのもよさそうです。