単純でわかりやすいのが12星座占いですが、各星座をじっくり掘り下げると、意外な性格や感情が隠れているのがわかります。12星座のラストらしく、どこか頼りなげで他の人の庇護欲をかきたてる「魚座女性」についての考察です。
黙っていてもにじみでる可愛らしさ
魚座は気質をあらわす4区分では、思いやりがあり情緒的な「水のグループ」に、また、行動をあらわす3区分では、他人に影響されやすい「柔軟のグループ」に分類されます。その組み合わせから想像できるように、他人の気持ちになって考えられる優しさがあり、周囲に上手に合わせていける、とても女性らしい性質を持ちます。ピュアな性格の人も多く、周囲の女性から「同性から見ても、可愛らしい!」と思われていることがあります。加えて、美的センスが発達していて、自分に似合う洋服を上手に着こなすオシャレな女性です。見た目も中身も女子力満点で、男性からの人気も高いのですが、あまり鼻にかけたりしません。それがまた、魚座の女性を愛されキャラにします。
どっちつかずの態度になりがち
魚座はわかりやすい女性的な星座。ですから、女性にとって理想的な性質をたくさん備えています。しかし、欠点につながる性質も当然、持ち合わせています。その一つが優柔不断な面です。人の気持ちを考える優しい性格なので、自分軸で物事を決めることが苦手です。相手に合わせるといえば聞こえは悪くありませんが、その根底にはもしかしたら、自分が責任を負う立場になりたくないという気持ちがあるのではないでしょうか。性格的にたくましいタイプではないと自覚しているから、そうなるのかもしれませんが、常にその状態だと、相手は物足りなく感じます。
同情心の落とし穴
また、自己主張に乏しい性格のデメリットとして挙げられるのが、それを利用しようとする人間に目をつけられやすいことです。相手は自分が利用できそうな人間を見分ける「嗅覚」に優れていて、魚座女性の優しさやだまされやすさ、断りきれない優柔不断さに目をつけます。同じ優柔不断タイプでも天秤座の女性は器用にトラブルを避けますが、魚座の女性は逃れられないことがあります。その原因といえるのが、同情心が強いこと。同情といっても、不遇な生い立ちのような本当に大変なパターンだけでなく、試験に落ちたばかりとか、失恋したばかりとか、長い人生で考えると「ささいな出来事」で落ち込んでいる相手にまで同情します。よく考えると、今の事態を招いたのは本人の至らなさゆえなのに、魚座の女性は相手を不幸だと思い、「自分にできることがあれば……」と手を差し伸べます。そして、狡猾な相手は心の中で笑います。恋多き恋愛体質で男性に対して甘い点もその事態を招く原因です。
意識して感情や立場を変えてみる
いくつかのツライ経験は、人生における勉強ですが、あまりそれが多いと心が消耗するだけです。かといって、出会う相手すべてを疑いの目で見る人生も寂しいもの。ですから、魚座の女性が心がけたいのは、同情心が相手のためになるとは限らないと考えることです。ときには突き放すほうが本人のためと心得ましょう。手助けをしないことも愛情の一つです。優柔不断な面も、少しずつ変えていくとまた違った人生を楽しめます。いつも、人の後ろをついていくタイプの人は、自分で何かを企画してリーダーシップをとってみましょう。みんなを率いる過程で、自分とは違う主張が強いタイプの人が実は頼りになることなどを知り、新しい価値観が養われるのです。人生の幅が広がります。