単純でわかりやすいのが12星座占いですが、各星座をじっくり掘り下げると、意外な性格や感情が隠れているのがわかります。磁力のごとく謎めいたオーラで人を惹きつける「蠍座女性」についての考察です。
若い頃は地味な存在
蠍座は気質をあらわす4区分では、情緒的な「水」のグループに、行動をあらわす3区分では頑固で考え深い「不動」のグループに属します。支配星の冥王星は運命や生と死、カリスマ性などを意味する天体です。これらを統合すると、思慮深く謎めいた雰囲気で、女性らしさを備えている、かつ大物感を漂わせた人物という印象でしょうか。魅力的な面は多いのですが、どれも初々しいというより渋い魅力で、若い頃は威圧感が出て、異性からのウケはイマイチかもしれません。学生時代に他の女性がモテているのを見て、蠍座の女性は自信を無くすことがあります。性格的にも不器用で、彼氏ができても、心を開くことが苦手でしょう。結果的にフラれてしまい、そこでまた落ち込むことになります。
美しさが開花し、周囲に一目置かれる
しかし、蠍座の女性は年を取るごとに魅力が開花していくタイプ。大人と呼ばれる年齢になる頃には、男性の注目をかなり集める存在になっています。10代の頃にコンプレックスを抱いた分、苦手なことを努力の末に克服していることも多く、のほほんとチヤホヤされてきた女性にはない良さがあります。外見的には「そそる」タイプでも、じっくり言葉を交わすと想像以上の深みを感じさせ、軽い扱いはされにくいでしょう。恋愛がスタートすると、恋人を真剣に愛します。プライドが高めの人も多いのですが、相手の感情に寄り添えるふところの広さを持っています。ささいなことで相手を嫌いません。欠点も含めて丸ごと受け止めます。別れた後もずっと心に残る恋人です。
深く真剣な愛情、そして意外と使い分けが巧み
年を取るにつれ、魅力が高まり、恋愛上手になっていくのが蠍座の女性。面白いのは、身に付けたテクニックで男性を自由自在に操るタイプも出てくるところでしょうか。もちろん真剣に愛する対象はいます。しかし、それ以外の男性を手玉に取り、スイスイ世を渡っていくこともあるのです。わかりやすい例でいえば、恋人にはせっせと尽くすけれど、夜になると売れっ子ホステスとなり、男性から貢がれているなどの状態です。自分の強みを知った蠍座女性ほどたくましい存在はないかもしれません。精神面の強さに加え、高い技巧まで備えるのですから。悪知恵を働かせて他人を傷つけるのはよくありませんが、豊富な恋愛経験を創作活動などに活かすのはよさそうです。
人生の最期までエネルギッシュ
支配星の冥王星は動きが遅い天体で、人の年齢でいえば、100歳以上、また死後の世界を司ります。そのせいか蠍座の男女は年を取っても活動的です。家庭や愛情関係に限らず、仕事など社会面でも旺盛に活躍します。その実りをより大きくするために、若い頃は地道に自分を鍛錬することです。集中力と根気で頑張り抜きましょう。すぐには認められなくても、未来への大きな投資になります。