立て続けに同じ夢を見たり、頻繁ではないけれどたまに同じ内容の夢を見たりすることはないでしょうか。2、3度であれば偶然かなと思うところですが、それこそ自分が何度も見ていると自覚できるくらいになると、そこにどんな意味があるのか気になってきますね。心理学や脳の機能の観点から見た夢の意味と、夢占いやスピリチュアル的な意味合いと、それぞれ見てみることにしましょう。
心理的な要因が原因で、繰り返し同じ夢を見るケース
強い願望を抱いている場合
日ごろから強い願望を抱いていることがあれば、その願いが成就した夢を繰り返し見る場合があります。現実で強く願ったことが記憶に刻まれ、脳への刺激となり何度も夢となって現れるのです。また、どうやっても叶わない願いを抱いている時にも同じく、その願いに関する夢を繰り返し見やすくなります。これは夢の中で自分の欲望を叶えることによって、現実での欲求不満を軽減させるという、ストレス発散の効果をもたらしてくれます。
大きなストレスを抱えている場合
何かに悩み、ストレスを抱えている場合も同じ夢を繰り返し見ることがあります。この場合は悪夢が多く、現実の世界で向かい合わなければならない問題から目を背け、夢に逃げ込んでいる状態です。しかし、夢に見るということは完全に逃げているわけではありません。こうすることで、心が現実で問題を受け止める準備をしているということになります。
トラウマを抱えている場合
心の深い傷、トラウマに関する夢はことさら繰り返し見る傾向があります。意識できる部分では自分の心や記憶の整理をつけることができず、何度も夢に見ることでその整理をつけようとするからです。こういった夢は直接の記憶が出てくることもあれば、抽象的に事柄が変形して出てくることもあります。
過去の記憶が何度も出てくる場合
この場合の記憶は幼少期のものであることが多く、子供の頃、神経組織が急速に発達している時期に受けた印象深い記憶がそのまま脳の中に残り、夢に出てきやすくなっています。幼い頃の嫌な記憶やつらい記憶が何度も出てくる場合には、成長して自身がその体験を通して感じたつらい気持ちに整理をつけられるようになったというメッセージが含まれています。
スピリチュアル的な強い要素があり、同じ夢を繰り返し見るケース
警告夢である場合
これも悪夢である場合がほとんどですが、目覚めの悪い同じ夢を繰り返し見る場合には、そこに自らの警告が含まれていると考えられます。この手の夢は警告をしっかりと受け取り、現実の世界を良くしようと努力すると、同じ夢をみることがなくなります。特に逃げる夢、追われる夢を繰り返し見る場合には気を付けてください。
予知夢である場合
もしあなたに霊感が強いなどという自覚があれば、繰り返し見る夢は予知夢の類いかもしれません。夢の内容がとても現実的なところが特徴で、その内容が良いものであれば今のままの努力を続ければいいのですが、内容が悪ければそれを回避するための行動をとりなさいという警告夢でもあります。
前世、来世に関わる記憶の場合
前世や来世に関わる記憶は、目覚めたあとにもう一度見たいと感じるところが特徴的です。何度も繰り返し見るのに、自分が一度も訪れたところのない場所で、それなのになぜだか懐かしかったり、強く惹きつけられたりする光景だった場合には、前世でいた場所であるか、来世でこれから体験する場所である可能性が高いです。
上記のこと以外で言えば、一番好きだった人が出てくる夢は、何度も見ることが多いです。それだけ強く記憶に残っているということなのですが、毎回振られるところを見たりする場合には、それがトラウマになっている可能性もあります。繰り返し見る夢の根底には強い記憶や想いが関係していることが多く、心と脳と夢とは思うよりもずっと密接に関係し、お互いに影響を与え合っているのです。