生年月日をもとにしたホロスコープという図を作成し、性格や人生の傾向を占う西洋占星術。太陽系の主要天体はそれぞれ象意をもつと考えられています。たとえば金星は美や芸術、愛情を司る天体、天王星は発想やアクシデントを意味するという具合です。そして、惑星の中でもラッキーな要素が強いと言われるのが「木星」です。愛情面、仕事面、金銭面と多方面に幸運をもたらすと言われます。しかし、本当にそうなのでしょうか？実は悪く作用すると、やっかいな面もあります。木星がもつマイナス点を挙げてみましょう。
おおらかどころか、おおまかで大雑把、そして鈍い
性格面に木星の影響が強い人は、細かいことにこだわらない寛大な性格になります。オープンで打ち解けやすく、人にも好かれやすいでしょう。しかし、星のからみ方が悪いと、おおらかを通り越して、大ざっぱな人間になります。いいかげんな面もありそうです。似たような仲間と過ごしているときは、問題が起こりにくいと思いますが、まったく逆の厳しくて責任感が強い人に接するときはトラブルの可能性もあります。
ナマケモノ注意報
自分をあらわす太陽に、木星がよい角度（アスペクト）でからんでいる人は、生まれながらに恵まれたタイプです。経済的に不自由のない家庭で育ち、十分な教育を受けて、順調に社会に出ていける可能性が高いのです。性格的にも円満な傾向です。ただし、他の「努力」や「頑張り」を意味する天体の作用が少なめだと、物事に熱心に取り組まないかもしれません。もともと恵まれているので、考え方が甘いのです。意識して気持ちを引き締めましょう。
浪費癖
木星と金星がよくない角度（アスペクト）を形成すると、見栄を張って、そのために散財しがちになります。どんぶり勘定な面もあります。一見、華やかでゴージャスな女性でも、家計は火の車状態に。
異性関係がヤバイ
木星は「幸運」の他に「拡大」の意味ももつ天体です。金星と木星が角度を形成すると、「愛情」が「拡大」、つまり恋多き人生になります。楽しい人生ですが、ともすれば、相手をとっかえひっかえするようなだらしない女性になりそうです。恋愛の機会が多くても、一つ一つのケジメはしっかりつけることです。
体が膨張？
「拡大」を意味する天体だけあり、木星が外見面に作用を及ぼすと、「いい体格」になりやすいのです。生まれた瞬間の天体の配置がそれに該当する以外に、現在、動いている天体の作用でそうなることもあります。幸せと体重オーバーを同時にもたらす、ありがたいような、困ったような星です。
「幸運」の要素が強い天体は他に「金星」も、「拡大」の要素が強い天体は他に「海王星」も考えられます。しかし、金星は木星よりやや幸運の範囲が狭く、海王星は無駄に物事が広がりすぎるなどします。そう考えると木星はオールマイティですが、それでも悪い面がないわけではない。そこを理解しながら、上手に幸運にあやかりましょう。
