インドで発祥したという宿曜占星術。日本でも古来より親しまれ、その的中率の高さに多くの先人たちが魅了されてきた占星術です。宿曜占星術では、27~28宿のいずれかに分類され、生まれ持った性格や個性を知ることができます。そして、その自分の宿がわかった後にやっておきたいのが、相性占いです。実はこの宿曜占星術、特に相性占いの的中率が高いといわれているのです。それを確かめる意味でも、宿曜占星術の相性を見る方法をチェックしておきましょう!
宿曜占星術の相性の見方
宿曜占星術では、自分の宿、つまり本命宿と、お相手の宿とはどのような関係にあるのかを見ることになります。この「関係」を見るというところに宿曜占星術の醍醐味があります。関係を見るには、まず「命(めい)、業胎(ぎょうたい)、栄親(えいしん)、危成(きせい)、友衰(ゆうすい)、安壊(あんかい)」の6つの相性の種類のうち、どれに該当するのかを見ることになります。そして、「距離」をプラスして考えます。距離とは、「近距離・中距離・遠距離」の3つです。
6つの相性それぞれの特徴を知ろう
命
自分と同じ宿を持つ場合です。いわゆるソウルメイトの関係といわれ、出逢った瞬間から、何か考えていることや心の変化まで相通じることがわかります。男女であれば、恋愛観が似ているため、相性が良いといわれています。
業胎
前世と来世が深くかかわる関係です。もし前世や来世があるとすればの話ですが、この関係は、人間としての個性を超越した、魂レベルのシンクロを示します。業胎の相手とは、前世と来世の自分を表すため、他人とは思えない感覚と縁の深さがあります。
栄親
その名の通り、栄えて、親しむ関係です。とても現実的に、相手とリアルなコミュニケーションをとることができます。つまり、結婚すればお互いに無理なく支え合うことができ、安定的に生活ができます。
危成
まったく異なる個性のある関係です。お互いに異なる面が多いため、接点がないように見えます。しかし、互いにないものを持っていることから、お互い、好奇心がわいてきます。とはいえ、通常、かみあわないところもあるため、恋愛にはあまり発展しないでしょう。
友衰
その名の通り、友達の星です。似たところがあり、いつも一緒にいても違和感がありません。何ごとも、同じように感じるため、共感するところが多いでしょう。また、共感することで、恋愛に発展するというケースが多いようです。
安壊
安壊は、恋愛関係で波乱を呼ぶ相性として、とても有名です。互いに強く惹かれ合うものの、数年もすれば別れに至ってしまう関係です。一緒にいて非常に安らぐときもあれば、相手から何かと壊されることもあります。良くいえば、刺激的な関係にあるといえるでしょう。
距離について
宿曜占星術では、近距離、中距離、遠距離の3つの距離でも相性を見ることになります。この距離を考えるのは、命・業・胎以外の関係だけです。命という、自分の宿と同じものに一番近いところが、近距離です。そして、反対に最も遠いところが遠距離です。その真ん中が中距離です。この距離が近いかどうかは、栄親、友衰などの相性によって、意味が異なってきます。ただ単に、近ければ相性がいいというわけではありません。ただ、近距離の相手とは、やはり縁が強く働くことになります。
宿曜占星術では、このように緻密な関係の解釈によって相性を占っていきます。ぜひ自分の宿とお目当ての相手や、友人、家族、上司などの宿との相性を占ってみましょう。きっと納得して大きくうなずくことでしょう。