恋の終わりはとても辛いもの。それまで心の中の重要な位置にいた相手がいなくなってしまうわけですから、振る側であっても、振られる側であっても、心の中に大きな傷が残ります。でも一番やっかいなのは、傷を抱えたまま次の恋に進もうとしてまた同じ過ちを繰り返してしまったり、痛みをごまかすためにろくでもない関係に溺れてしまったりする「負のスパイラル」です。そうならないために、ひとつの恋が終わったら、失恋した気持ちを自分の中でちゃんとリセットする必要があります。今回は気持ちをリセットするための効果的な方法を3つほどご紹介します。
方法1一人旅に出かける
よく言われる方法ですが、実際に効果はあります。恋愛関係は日常生活に根差したものですから、そんな恋のわだかまりをリセットするためには、ちゃんと自分の気持ちと向き合い、孤独を感じ、「恋が終わった」ということを受け止めるべきです。寂しい時はつい誰かと一緒に行動したくなるものですが、友達と一緒にワイワイしても気持ちを誤魔化すことしか出来ません。一時的に寂しさを紛らわすことは出来ますが、失恋の痛手はあなたの心の底に沈殿し、精神的な歪みとして蓄積していってしまいます。ですが、部屋にひとりで籠りっきりになっていては心の悪循環を生みかねません。ですから一旦日常生活の範囲外の場所に行き、そこで恋の終わりを受け止める、「一人旅に出る」という方法は大変有効な手段なのです。
方法2自分の気持ちを文章にする
気持ちを心の内側に溜め込まず、外に出すのは重要な方法です。いつまでもモヤモヤした想いを抱えていると、どんどんネガティブな精神状態になってしまいます。そんな時は紙やスマホのメモ帳機能などに「出力」してみることをお勧めします。その際にはなるべく恋を客観的に振りかえるようにしましょう。一体自分は彼のどこが好きで、彼のどこが嫌いになってしまったか。ふたりはどうして上手くいかなくなったか。自分の間違いは一体何だったのか。ひとつひとつ丁寧に考えて、それを文章にして下さい。そうすることでモヤモヤした想いが具体的になり、自分の中で少しずつ整理されていきます。大事なのは自分を正当化するだけでなく彼のことも考えてあげること。もし彼に裏切られる形で終わったとしたら、「裏切られた」ではなく「彼をそうさせてしまったのは何か」と考えてみましょう。次の恋で同じ失敗を繰り返さないための教訓を得ることもできます。
方法3最後に自分を甘やかす
終わった恋について気持ちが整理できてきたら、最後にたっぷり自分を甘やかしてあげましょう。好きなものを食べたり、洋服を買ったり、趣味に没頭したり、とにかく自分がしたいと思うことをして下さい。これには気持ちの問題以上の意味があります。ダメな恋を繰り返す人は自分に自信がない人、自分があまり好きではない人が多いのです。自己肯定感の低い人ほど、その欠落した部分を他人に求めるようになり、依存して、振り回されて、ろくでもない恋を繰り返してしまうのです。そうならないために、恋愛についてしっかり整理したら、最後にたっぷり自分を甘やかしてあげて下さい。これは何も行為だけに限った話ではありません。あなたの中の傷ついたあなたを自分自身で受け止め「大丈夫」「今度は愛される恋愛ができる」「自分には愛される価値がある」と認めてあげましょう。
いかがだったでしょうか。読んでいてお気づきかも知れませんが、3つの方法に共通するのは「ひとりでやる」というもの。心の痛みを他人で埋めようとするといつまで経っても根本的な傷が癒えず、ますます悪い方向に行ってしまいますから、本当にリセットしたいと思うなら、必ずひとりで受け止める必要があります。寂しさを紛らわすために行きずりの関係に溺れたり、気持ちを残したまま次の人と付き合ったりするのはやめましょう。次の恋を本当に幸せにしたいなら、終わった恋をひとりで受け止め、ひとりで立ち上がり、新しい誰かに向けて歩き出すようにして下さい。そうすれば、あなたの未来にはきっと幸せな恋が待っていることでしょう。
